つい先日、
「顔面神経麻痺診療ガイドライン2023」が出版され、これまで鍼の推奨度は「科学的根拠がなく推奨しない」だったものが、今回から「急性期、慢性期とも弱く推奨する」となりました。
当院では、標準治療(急性期の薬物治療)を終えられた顔面神経麻痺に対する鍼治療を行っています。日本顔面神経学会リハビリテーション指導試験に合格した鍼灸師が、きちんと麻痺の程度を評価しリハビリテーションの指導と鍼治療を行います。顔面神経麻痺は発症当初からのきちんとした生活指導とリハビリが大事になります。つい、心配になって動かそうとすることは後遺症を誘発することになり逆効果になります。きちんと評価ができ、時期に合ったリハビリテーション指導をおこなえる治療院を選んでください。
顔面神経麻痺は神経のダメージによってその後の経過が分かれてきます。6~7割程度の方は標準的な西洋医学的治療を行えば1ヶ月ほどで改善するともいわれています。重症化する場合はそのほとんどで後遺症の出現が必発であるため、鍼治療は麻痺の回復だけでなく後遺症をいかに予防していくか軽くできるかにかかっています。
当院では、麻痺の回復過程を考慮しつつ、鍼治療とリハビリの指導を適宜行っております。後遺症が強い場合などは形成外科的な治療やボトックス注射などが有効な場合もありますので、情報提供もさせていただきます。